- グリーンカーテンは6月でも間に合う! マンションでのつくりかたも紹介 投稿日 2019年6月12日 07:00:18 (不動産ニュース)
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令和元年5月は、全国各地で過去最高気温を更新。夏本番を前に、何か暑さ対策をと考えた方が多いのでは? そこで、今から手軽にできる暑さ対策としておすすめしたいのが「緑のカーテン(グリーンカーテン)」。通常の植える時期は4・5月上旬だが、種類や方法によっては6月以降につくり始めてもまだ間に合う。電気代を節約することができ、植物を育てる楽しみもあるのが魅力だ。
緑のカーテンは生きているから涼しい
グリーンカーテンは、長時間日光に当たると熱くなる簾(すだれ)や葦簀(よしず)とは異なり、根から吸い上げた水を葉から蒸発させること(蒸散作用)で、自らの熱を逃している。夏の強い日差しを遮るだけでなく、周りの気温をわずかに下げてくれ、室温の上昇を抑えることができる。冷房の使用が控えられて省エネになるほか、緑が見た目にも涼しく、リラックスできるという効果もある。
ただ、グリーンカーテンは植物を育てネットに這わせる期間が必要になる。夏本番まであと1カ月ほど。今からでもグリーンカーテンづくりに間に合う植物の種類や栽培方法を、2013年から毎年グリーンカーテンづくりをしている三郷市立ピアラシティ交流センター・副センター長の河地伸浩さんに話を伺った。
三郷市立ピアラシティ交流センターの菜園「ポタジェ」前に立つ河地さん。ここで栽培した野菜の収穫体験や調理教室を通じて、地域コミュニティの形成に取り組んでいる(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)
アクティビティももたらす公共の場のグリーン
河地さんの所属は、三郷市立ピアラシティ交流センターの指定管理者である、日比谷花壇 三郷街づくり共同事業体。日比谷花壇というとフラワーショップのイメージが強いが、北は宮城県から南は福岡県まで、公園や交流センター、霊園、文化財などで植栽管理を含めた施設の管理運営も行っている。
近ごろでは、公共施設でグリーンカーテンをよく目にするようになった。三郷市立ピアラシティ交流センターでグリーンカーテンに取り組んでいる背景は「ガラスをグリーンカーテンで覆うことで、より快適に過ごすことができ、冷房代の削減になるため」と河地さん。さらに三郷市立ピアラシティ交流センターでは、収穫したゴーヤを使った料理教室や、ヒョウタンランプづくりなどのアクティビティを実施し、地域のコミュニティづくりにもグリーンカーテンが一役買っている。「料理や工作といったアクティビティにつながるゴーヤやひょうたんなどの品種が、公共施設では需要があります」(河地さん)。
三郷市立ピアラシティ交流センターの窓辺の様子。左はグリーンカーテンが育つ前、右は成長後。体感温度だけでなく見た目の涼しさも大きく異なる(上・写真撮影/SUUMOジャーナル編集部、下・画像提供/日比谷花壇)
苗ならまだ間に合う!目的に応じた品種選び
「ゴーヤの場合は、6月前半までに苗を植えれば間に合います。苗からでしたら育てるのも比較的簡単ですし、初心者にもオススメです」(河地さん)
種からの場合は、4月から5月までに蒔き終えていなければならない。しかし、苗から植えるのであれば、7月に実の収穫や花を咲かせたい場合、6月中旬くらいまでに植えると、ゴーヤ以外にもほとんどの品種が間に合うという。
三郷市立ピアラシティ交流センターで恒例となったグリーンカーテンの植付イベントの様子。毎年5月中旬から下旬にかけて実施(画像提供/日比谷花壇)
グリーンカーテンをつくるのに、ほとんどの品種がまだ間に合うと聞いて、ひと安心。しかし、選択肢が広い分、何を植えようか悩むところだ。
「まずは、食べる・見る・使うの3つの中から、目的を何にするか決めると選びやすいですよ」と河地さんは言う。三郷市立ピアラシティ交流センターでは、食べる=ゴーヤ料理教室、見る=グリーンカーテン de 記念写真、使う=ヒョウタンランプづくり、といったアクティビティが行われている。
“見る” グリーンカーテンの一部を顔を出せるように開けて、フレームに見立てたグリーンカーテン de 記念写真。インスタへの投稿や暑中見舞いの画像にぴったりと子ども連れの来園者に人気(画像提供/日比谷花壇)
“使う”乾燥させたヒョウタンに穴を開けて光源を中に入れればおしゃれな照明に(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)
「”食べる”では、定番のゴーヤをはじめ、オカワカメやトケイソウ(パッションフルーツ)、ぶどう、小玉スイカなどがあります。ゴーヤやオカワカメ、”使う”のヒョウタン・ヘチマくらいでしたら大丈夫ですが、小玉スイカくらいになると、実の重さに耐えられるようにネットを張る必要があるので中級者向きです」(河地さん)。藤棚などしっかりした柵に応用すれば、かぼちゃなど重い実がなるものも栽培できるという。
ヒョウタンのグリーンカーテン。藤棚やテント状に組んだ柵などにツルを這わせると、緑の屋根のようにもアレンジできる(画像提供/日比谷花壇)
花を楽しむ”見る”であれば、支柱を組む必要がなく、ネットを張るのが初めての方によさそうだ。ツル性の植物というと、筆者はアサガオしか思い浮かばないが、他にはどんな品種があるのだろうか?
「開花期が長く繁茂しやすい、スネールフラワーやアサリナは初心者向きです」と河地さん。6月上旬に苗を植え付ければ、9月や10月ごろまで花が咲いているという。
定番のアサガオも育てやすく初心者にオススメだが、中でも、ノアサガオや西洋朝顔(ヘブンリーブルー・ソライロアサガオ)は、茎や葉が枯れても根は枯れない宿根性のため、冬越しが可能。盛り土をしたり土の表面をビニールなどで覆ったりしておけば、種まきせずに翌年も花を楽しむことができるのはうれしい。
ねじれた蕾の形がカタツムリ(スネール)に似ていることから名付けられたスネールフラワー(画像提供/日比谷花壇)
特に実がなる品種では、育てる場所が大切となりそうだが、河地さんに伺うと「南向きがベストですが、北向きでもゴーヤは育ちますよ」と教えてくれた。ただ、強風は植物の成長阻害要因となるため、ビル風が通る場所や室外機の近くは避けたほうがいいだろう。
また、水やりについて。苗を植えて根がしっかりと張るまでの1カ月ほどは、土の表面が乾いたら根腐れに気を付けつつ水をたっぷり。7月から9月の猛暑時には朝・夕の水やりが必要になる。ただ、この時期はお盆などで家を空ける日があるだろう。そういった場合は、自動散布機のほか、給水キャップを付けたペットボトルを土に挿しておくという手軽な対処法もある。
道具をそろえたら成長を待つのみ
バルコニーが西向きで、夏の強い西日に悩まされていた筆者。西洋すだれを使っているが、見た目に文字どおり華がないため、昨年もグリーンカーテンをつくりたいと思っていた。ただ面倒臭がりのため、ためらっていたが、河地さんの「繁殖力がすごいので、初心者でも簡単に綺麗につくれる」という言葉に惹かれ、今年は西洋朝顔を育てることに。
必要な道具は、深さがある大きめのプランター、培養土、肥料、鉢底石、ネット(10cm角目)、苗。そのほか環境に応じて、ネットを窓辺に取り付ける道具や支柱を用意する。
面倒臭がりな筆者は、グリーンカーテンづくりに必要な道具がセットになったものをネットショップで購入(税込2725円・送料込)。苗はホームセンターで実際に見て選んだ(2つで税込643円)(写真撮影/大川晶子)
プランターや土は、運ぶのが大変。ネットショッピングでスターターキットを購入したら、グリーンカーテンづくりのハードルが心理的にも物理的にもがグッと下がった。ネットの張り方や植え付け方法については、「SUUMO」(アサガオ、ゴーヤ)や「日比谷花壇」の緑のカーテン紹介ページを参考に。マンションの筆者宅では、窓上に洋風すだれ用のフックを取り付けていたので、そこにネットの端を引っ掛けた。
あとは、毎日水をやり、ツタがネットに這うのを調整するだけ。こんなに簡単だったとは!
冒頭で述べたように、グリーンカーテンは生きているからこそ、育てる喜びがある。「ヘブンリーブルー、ソライロアサガオという名前のように、鮮やかな青い花を咲かせますよ」という河地さんの言葉にワクワク。今年の夏はどんな涼を取れるのか、楽しみだ!
植え付けて1週間ほどの状態。苗を購入する際、すでに他の苗と絡まり合っていたほどで、成長が本当に早い!(写真撮影/大川晶子)
(写真撮影/大川晶子)
●取材協力
>日比谷花壇
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