- 地下鉄構想も!都心湾岸エリアの交通問題、五輪後はどうなる? 投稿日 2019年7月2日 07:00:11 (不動産ニュース)
- 東京五輪の選手村が巨大タウン「HARUMI FLAG」に【速報】
- 渋谷、品川、そして東京駅…五輪後も続く?東京都心の再開発を追う
- 代々木上原で家賃7万円。“普通の家賃”で都心に暮らす2組に話を聞いた
- 【2018年】東京23区の家賃相場が安い駅ランキング! 最安は5万円台
- 「渋谷駅」まで電車で30分以内・家賃相場が安い駅ランキング 2018年版
- NY「ビリオネア通り」の不動産が活況! 億万長者だらけの最新マンションに潜入
- 子ども部屋は何歳から必要? その理由は? 不要派の意見も
- 宮城「住み続けたい街ランキング2022年版」仙台市内をおさえ、隣接の街が1位・2位に!
- 3Dプリンターの家、日本国内で今夏より発売開始! 2023年には一般向けも。気になる値段は?
- 住宅展示場もメタバース化! 仮想空間にアバターで参加、内装変更やペット目線の内見も自在に
- 20代女子「ゆるミニマリスト」に聞いた、私がモノを持たなくなった理由
- 百貨店、閉店ラッシュで奮起。鳥取大丸と伊勢丹浦和店、地元民デイリー使いの“たまり場”へ
- 会話はNG、読書したい人限定の店「フヅクエ」お酒やコーヒー片手に長居も 西荻窪など
- “5つ星”のマンションが分かる!?4月からスタートしたマンション管理適正評価制度
- 自然災害の後は、悪質な住宅修理業者に注意!3~5月に急増する理由とは
- 愛知「住み続けたい街ランキング2022年版」住民評価1位は名古屋おさえ長久手市!
- パリの暮らしとインテリア[14]パリジェンヌ、息子&猫と郊外へ。移住してでも欲しかったアートとグリーンいっぱいの住まい
- 相撲稽古場をイラスト図解! 力士の成長を支える44部屋をスポーツ記者が描く 佐々木一郎さんインタビュー
- 2021年の新築一戸建て価格、この8年で最高額に。フルローンは金利上昇リスクに注意
- 漫画家・山下和美さん「世田谷イチ古い洋館の家主」になる。修繕費1億の危機に立ち向かう
- 通勤時間1分。「会社のとなりに住む人は幸せか?」を聞いてみた
- 都民は要チェック ! 住宅の助成制度・お得情報まとめサイト「TOKYOすまいと」
- 埼玉県民も驚いた!? 人口8000人の横瀬町が「住み続けたい街」に選ばれた理由
- 谷根千エリアを地元目線で取材! 街の見方が変わるローカルメディア「まちまち眼鏡店」がスタート
- 空き家を日替わりで活用。地域住民によるコーヒー店から結婚式場まで 東京都調布市深大寺
- 名もなき名建築が主役。歩いて楽しむアートフェス「マツモト建築芸術祭」 長野県松本市
- 10代、20代の賃貸トラブルが多発。国民生活センターが賃貸借契約や原状回復などに注意喚起
- 省エネになる「木製内窓」に熱視線! 後付けもOK、樹脂や金属の窓枠と何が違う?
- 佐賀県庁の食堂は県民集まるおしゃれカフェ! 住民向けイベントも。デザインはOpenA
- 「SUUMO住みたい街ランキング2022関西版」、大阪市中心部人気が高まる。郊外は明石などが再開発+子育て施策で人気アップ
- ニューヨーカー、日本に魅了され自宅を「Ryokan(旅館)」にリノベ! 日本の芸術家は滞在無料
- 家を買う人は必見!4月から変わる「フラット35」、10月には省エネ基準の大幅見直しも
- パリの暮らしとインテリア[13] アーティスト河原シンスケさんが暮らす、狭カッコいいアパルトマン
- ランニングして朝食を楽しむ、ゆるコミュニティがじわじわ増殖中! コロナ禍で仲間づくりどうしてる?
- 量産型”折りたたむ家”は10坪で約580万円!イーロン・マスクも住むと話題の最新プレハブ住宅
2020東京五輪の開幕に向けて、選手村や各種競技施設の建設が急ピッチで進む。選手村は五輪後に約5600戸のマンションに生まれ変わり、老若男女さまざまな人が暮らす街となる。国家戦略特区やアジアヘッドクォーター特区といった東京圏の発展を担う拠点に指定され、訪日外国人の増加に対応した国際的ビジネス・交流拠点としての機能強化にも期待がかかる注目のエリアだ。
住む人も訪れる人も急激に増え続ける湾岸エリアで課題となっているのが交通アクセスだ。現状でも地下鉄駅の整備やバス網の強化などが進められているが、五輪特需やその後の需要増をにらんで大規模なインフラ整備構想も控える。五輪のその先の未来にどんな生活が待っているのか、想像してみた。
選手村の開発で晴海の人口が2倍に増える
中央区晴海5丁目で建設中の五輪選手村は、五輪後にリニューアルされ分譲や賃貸、シニア住宅やシェアハウスも含め約5600戸のマンション「HARUMI FLAG(晴海フラッグ)」として供給される。五輪から4年後の2024年には、約1万2000人が暮らす街が完成する予定だ。
「HARUMI FLAG」晴海ふ頭公園からの風景完成予想CG
中央区のデータによると、晴海地域の2019年6月1日時点の人口は1万4536人となっている。晴海5丁目のプロジェクトが完成すると、それだけで人口が現在の約2倍に増えるのだ。さらに晴海以外でも月島や勝どきなど周辺の湾岸エリアでタワーマンションの供給が活発になっており、人口が増加している。
こうしたなか、通勤・通学時の地下鉄駅の混雑や、都心方面への交通手段の確保といった課題に対応すべく、東京都交通局が対策を打ち出しているところだ。
東京都交通局担当者によると、有明、豊洲、晴海などの臨海部で大規模マンションの開発等により利用者が大幅に増えていることから、都営バスでは、2017年4月に東京駅から臨海部へ、深夜バスの運行を開始したとのこと。また、2019年4月には東京駅から銀座、勝どきを通り東京ビッグサイトへ向かう都05-2系統で増便を行うなど、地域住民のニーズをダイヤに反映しているという。
加えて、都営地下鉄では、大江戸線勝どき駅でのラッシュ時の混雑緩和に向けてホームや地上出入口の増設などの改良工事を実施し、2019年2月に一部完了したとのことだ。
写真上が改良前。下が改良後。線路の向こう側に新たにホームがつくられた(画像提供/東京都交通局)
BRTや地下鉄が実現すれば都心と湾岸が直結
さらに今、湾岸エリアの新たな輸送システムとして整備が進められているのがBRT(バス高速輸送システム)だ。BRTとは、連節バスの導入や走行環境の改善などにより、速達性・定時性を高めた運行を目指す交通システムのこと。東京都では都心と湾岸エリアを結ぶ「東京BRT」の開業準備を進めている。
計画では、2020年の東京五輪前に環状2号線の地上部道路開通後、虎ノ門~晴海二丁目のルートでプレ運行を開始させる予定。五輪後には虎ノ門~東京テレポート駅の幹線ルートに加え、虎ノ門~市場前駅の晴海・豊洲ルート、新橋駅~勝どきの勝どきルートの3系統を運行させる。2022年度に予定される環状2号線本線トンネル開通後には、新橋駅~晴海五丁目の選手村ルートを加えて本格運行させる考えだ。
(画像提供/東京都都市整備局)
さらに注目されるのが、都心と湾岸エリアを地下鉄で結ぶ構想だ。中央区が打ち出した銀座と国際展示場を結ぶルート案を受けて、「都心部・臨海地域地下鉄構想の新設及び同構想と常磐新線延伸の一体整備(臨海部~銀座~東京)」として2016年の交通政策審議会答申に盛り込まれた。
答申によると、地下鉄は臨海部から銀座を通り、東京駅まで延伸されるつくばエキスプレスへとつながる構想だという。着工時期などは未定だが、中央区では早期実現を目指して2018年10月に「都心・臨海地下鉄新線推進大会」を開催するなど、地元では大いに期待が高まっている状況だ。
水辺の風景が広がる開放的な街の発展に期待
では地元に住んでいる人たちは、湾岸エリアの住み心地や交通アクセスの現状と未来をどのように考えているのか。聞いてみた。
「駅まで歩く道は水辺が近く開放的で気持ちがいいです。東京駅の丸の内側や八重洲側行きなど複数の路線が通るバス停が近く、本数が多いのでそれほど待たずに通勤にも使えます」(晴海在住・30代会社員)
「隅田川の河口から東京湾が広がる景色が、自宅の窓から見られます。東京の水辺を見渡せる開放的な眺望は希少価値が高いし、なくなる心配もありません」(勝どき在住・40代会社員)
「今は大江戸線が混んでいるので乗るのが億劫になります。週末はシェアリング自転車で豊洲へ行ったり、豊洲から船でお台場に行ったりすることも。地下鉄ができると都心に出やすくなるので楽しみです」(晴海在住・Fさん)
「月島に住んで5年になりますが、最近はおしゃれなバーやカフェが増えており、今後も街としての発展に期待できます。ただ、保育園はたくさんあるけど入りづらいです。交通面では有楽町から深夜バスがあるので便利。豊洲まで行けば羽田空港までリムジンバスが出ています。車も豊洲から湾岸線にすぐに入れて、だいたい空いているので遠出もしやすいです。BRTはまだ実感がわきませんが、東京駅や有楽町に行きやすくなればうれしいですね」(月島在住・30代会社員)
人口の急増で交通や生活のインフラ整備が課題とはなるものの、今後の整備が進めば住み心地はさらに向上しそうな湾岸エリア。東京の未来を担うともいえる街の今後に期待したいところだ。
●取材協力
>東京都交通局
>東京都都市整備局
元画像url http://suumo.jp/journal/wp/wp-content/uploads/2019/06/165363_main.jpg
あわせて読みたい─関連記事─
住まいに関するコラムをもっと読む SUUMOジャーナル
Source: news
最新情報